肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
筋肉を押すと痛みがある
階段の上り下りがしんどい
ストレッチをすると痛みが出る
運動中に太ももに痛みが出る
走っていて太ももの前側を傷めてしまった
など、この5つの項目に当てはまる場合、今後肉離れになってしまう可能性が非常に高いです。
肉離れをしやすいスポーツとして、サッカー、バスケットボール、テニス、野球、陸上競技などが挙げられます。これらのスポーツでは、走り始めや身体の向きを急に変える時、足を急に曲げた時などのタイミングで肉離れが起こりやすいです。
また、筋肉が十分にほぐれていない状態で急に動かしたり、水分不足による脱水状態や体が温まっていない状態で運動を行うと、筋肉に普段より大きな負担がかかり、肉離れのリスクがさらに高くなることがあります。
肉離れで知っておくべきこと
肉離れになった際にしてはいけないことがあります。
まず、無理に動かすことです。
肉離れが発生した直後、痛みがそれほどひどくなくても筋繊維は損傷しています。無理に動かすと、短期間で回復できるはずの状態が悪化し、治癒に長い期間を要する原因となる可能性があるため、痛みが出た際はまず安静にしましょう。
次に、マッサージを受けることです。
肉離れで筋繊維が損傷している部分にマッサージの圧力をかけることで、筋繊維がさらに傷つき、重症化して痛みが増すことにつながります。マッサージを行う際は、専門家の指導のもとで行うことが大切です。
症状の現れ方は?
症状の表れ方には3段階があります。
まず、最初の軽度の症状では、違和感がある程度で、場合によっては症状を感じないこともあります。歩行は可能で、内出血も少なく、1〜2週間程度の施術で軽減が期待できます。ただし、中には痛みをあまり感じずに筋肉を激しく動かしてしまい、さらに悪化させてしまうことがあるため、注意が必要です。
次に、中度の症状では、発症時に「ブチッ」という音や内出血があり、強い痛みが生じます。歩行は難しく、松葉杖を使って生活を送らなければならない場合もあります。施術期間は1〜2ヶ月程度かかることが多いです。
最後に、重度の症状です。重度になると、筋肉が完全に断裂した状態となり、内出血と断裂した部位のへこみが現れます。歩行が困難となり、状態によっては手術が必要になる場合もあります。施術期間は3〜6ヶ月程度かかることがあります。
その他の原因は?
肉離れになる原因としては、運動不足や筋肉が硬くなっている状態で急に引き伸ばされることが主な原因として挙げられますが、その他にも筋肉疲労の蓄積や加齢、ウォーミングアップの不足が考えられます。短期間で筋肉疲労を軽減したい場合は、軽いジョギングやウォーキングを行うことで血流が良くなり、乳酸が流れやすくなるため、乳酸濃度が下がり疲労が軽減されます。
年齢を重ねることで代謝が悪くなり、筋肉の硬化や水分を含みにくくなることが、肉離れを引き起こす原因となります。そのため、肉離れを予防するためには、こまめな運動や水分補給を心がけて日常生活を送ることが大切です。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れは後遺症を残しやすいスポーツ外傷であり、適切な処置が必要です。適切な処置が行われない場合、血腫が瘢痕組織を形成することがあります。瘢痕組織が形成されると、しこりやつっぱり感が生じることがあります。
また、放置すると筋肉の衰えや柔軟性の低下、筋力の低下が引き起こされることが多くあります。このような状態が続くと、他の筋肉にも影響を与え、再度肉離れを起こす可能性が高まります。そのため、適切な処置を受けることが重要です。
また、普段から適度な運動や柔軟性を高めるためのストレッチが必要です。
当院の施術方法について
急性期の場合はRICE処置を行います。
RICE処置とは、
R…rest(安静)
I…icing(冷却)
C…compression(圧迫)
E…elevation(挙上)
のことです。
ご来院されたその日に負傷した場合は、その後の内出血、腫れ、痛みを軽減するために、この4つの処置を行うことが大切です。
また、肉離れをした後の亜急性期や慢性期では、保険施術の指圧、温熱療法に加え、筋膜ストレッチや血流促進、鍼施術などが、主に血流を促進し、筋肉の柔軟性を高めるために重要です。
改善していく上でのポイント
改善していくうえで、急性期の場合は腫れが引くまでお風呂などの長湯は避けましょう。腫れがひどくなる可能性があります。急性期が終わった後は、上記で述べた施術を行い、筋肉の状態を回復させることが大切です。
通院頻度は最初の1ヶ月は週3〜4回を目安に通っていただき、症状が軽減した後も再発を防ぐために、週2回程度の通院を続け、元の体に戻していきましょう。
また、肉離れの部位に負担をかけることは禁忌ですので、安静にし、負担がかからないようにしてください。腫れや痛みが軽減してきたら、軽めのストレッチや運動を行い、肉離れの予防をしていきましょう。