胸郭出口症候群
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みなさん、こんにちは!
季節が冬から春に移り変わる日々で、暑い日や寒い日など気温が定まらない日が続いておりますが元気に過ごしておりますでしょうか?
そんな皆さんにいくつか質問をしていきます。
いつも肩や腕がだるい
腕や手に冷たさがある
腕や手にむくみがある
吊革や洗濯物など腕を上に挙げるのがつらい
買い物袋や通勤鞄など重い荷物を肩や腕で持つとしんどい
腕や手、肩周辺に痺れがある
今の質問にいくつ当てはまるのがありましたか?
これらの症状に当てはまる人は、「胸郭出口症候群」と、言われる症状かもしれません。 特に、手のしびれや腕を上に挙げる動作がつらい人は要注意です。
そこで、今回は「胸郭出口症候群」と呼ばれるものについてブログを書いていきます。 -
胸郭出口症候群に対する当院の考え
「胸郭出口症候群」と言われてもピンと来ない人の方が多いと思います。
そこで「胸郭出口症候群」とは何なのか?どういう人がおこりやすいのか?をお話していきます。まずは「胸郭出口症候群とは何?」ということをお話します。
胸郭出口症候群とは、
①前斜角筋・中斜角筋・第1肋骨で形成される三角筋隙でおこる「斜角筋症候群」
②第1肋骨と鎖骨の間にできる間隙でおこる「肋鎖症候群」
③小胸筋と肋骨の間隙でおこる「過外転症候群」
の3つを合わせてた総称のことを言います。この3つのうちどこかの間隙で、腕の神経や動脈・静脈が圧迫されることによっておこります。
症状としては、首や肩・腕に痛み、神経圧迫によるしびれ、重だるさ、血液循環不足による手足の冷たさなどを引き起こす疾患のことをいいます。次にどういう人に起こりやすいのかについてお話します。
「牽引型」と「圧迫型」の2つに分かれます。
「牽引型」は、腕の重さによって神経が牽引されることによっておこります。
これは、若い女性に多くみられ、なで肩で猫背姿勢の方がなりやすいです。「圧迫型」は、腕を上に挙げたり下げたりの繰り返し動作が多い方によくみられます。
これは、筋肉質でいかり肩な男性に多くみられ、年齢は比較的高いです。 -
胸郭出口症候群を放っておくとどうなるのか
そんな胸郭出口症候群ですが、そのまま何もせずに放置しておくとどうなるのかについてお話していきます。
まずは、治りが遅くなる!
これは、この胸郭出口症候群だけに限らずですが治療開始が遅くなればなるほど、治るスピードや期間も遅くなります。また、気づいてそのまま治療をせずに放置し続けるとしびれがひどくなったり、痛さが増したり、重だるいまま仕事を続け集中力が無くなったりします。
次に、症状の悪化です!
初めは洗濯物を干す時だけとか、吊革を持っている時だけなど、限定された時だけだったのが、安静にしている時や腕を下げているだけでも痛みが出たり、しびれが出てきたりします。また、胸郭出口症候群は、午前中よりも午後の方が痛みが酷くなる傾向があるのですが、1日中痛みが伴うこともあります。
最後に、体の不調です!
これは放置した人が全員というわけではないのですが、約25%の方に現れる症状となります。それは、自律神経症状が伴うということです。自律神経症状とは、頭痛や立ちくらみはもちろんのこと、不眠や胃腸の障害、全身の倦怠感が現れたりする症状のことをいいます。
つまり、胸郭出口症候群を放っておいてもなにもいいことがないのです。
だから、気づいたら早く治療して行きましょう! -
胸郭出口症候群の改善方法
ここまでのブログで自分は胸郭出口症候群かも?とかこのままでは胸郭出口症候群になりそう?とか思われた方!
一度、整骨院や病院で検査し診てもらうことがいいかもしれません!
そして、ここからは自分でもできる「胸郭出口症候群の改善方法」についてお話していきます。
1番大切なことは、腕や肩に負担をかけないようにすることです。
先程もお話ししましたが、胸郭出口症候群は重い荷物を持ったり、腕を挙げたり下げたりする動作により、神経や血管が圧迫されたりすることによっておこります。
だから、重い荷物はできるだけ手で持たないようにしたり、片方だけではなく左右の手で交互に持ったり、キャリーバックを使うなどをして肩にかかる負担を減らしてあげましょう。
高いところを掃除したり、物を取ったりする時は、めんどくさいと思うかもしれませんが、脚立や踏み台などを用いて取るように心がけましょう。そして、疲労を感じたときは安静に休息することが大切です。
シャワーだけでなく、入浴し体を温めて血液循環を良くしてあげることによって、手足の冷えがなくなったり、疲労回復につながるので症状改善に効果的になります。あとは、デスクワークやスマホを見てる時などの姿勢に気をつけることや、寝る時に腕を下にし圧迫しないこと、頸や肩周りの筋肉のストレッチや腕立てなどの筋力強化も有効的です。
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胸郭出口症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
先程は自分で出来る改善方法についてお話しましたが、自分ではなんともならないという人も多いと思います。
そこで、次に当院でできる改善の施術メニューについてお話していきます。まずは「鍼灸治療」です。
斜角筋、胸鎖乳突筋、大・小胸筋、などの神経や血管を圧迫している筋に対して緊張を除去し血液循環の改善をおこないます。また、鍼により上肢のしびれに対しても大きな影響を与えてくれます。次に「全身矯正と猫背矯正」です。
胸郭出口症候群は姿勢不良から来ることが多いので、そこに対してアプローチしていきます。
姿勢不良は骨盤の歪みおこる人と、歩き方が悪かったりして足の歪みからおこる人など様々です。だから、全身を整えてあげる必要があるので、骨と筋肉に対してアプローチし姿勢を改善していきます。。
また、音を鳴らされるのが怖いや骨粗鬆症をお持ちの方には猫背矯正で筋肉に対してアプローチをし姿勢を改善していきます。最後に、「肩甲骨はがし」です。
猫背になる原因に肩甲骨の存在があります。デスクワークの方などは肩甲骨の位置が外側にあり、そこで、筋肉が緊張し元の位置に戻らないことによっておこることがあります。だから、肩甲骨を元の位置に戻して猫背姿勢改善と肩周りの筋肉の緊張を除去していきます。
その施術を受けるとどう楽になるのか
当院で出来る施術メニューを4つご紹介させてもらいました。
このメニューを受けて頂くと、どういう効果があるのか、どう楽になるのかをお話していきます。
これらの治療を受けることにより、
①筋肉の緊張がほぐれることにより、神経の圧迫がやわらぎしびれ症状がマシになること、
②血管の圧迫がやわらぐことと血液循環が良くなることで手の冷えがマシになることがあります。
※マシになるという表現は良くないかもしれないですが、受けた人全員が必ずしも1回の治療でしびれや冷えが無くなることがないためにあいまいな表現になってしまっています。
これらを続けて治療することで、悩みの種であった首や肩・腕の痛み、神経圧迫によるしびれ、重だるさ、血液循環不足による手足の冷たさが少しづつ改善され痛みなどを気にせずに普通の日常生活をおくれる日がやってきます。
また、猫背であった姿勢を改善できたりや肩こり・頭痛などがなくなったりと他の身体の不調も一緒に改善していくことができます。
そして、全身のバランスをしっかりと整えてあげることにより、自律神経が整い、睡眠の質が上がったり、胃腸の動きが良くなったり、仕事での集中力upに繋がったりと、様々なところでいい結果が現れてきます。
改善するために必要な施術頻度は?
先ほど、「施術を受けた人全員が必ずしも1回の治療でしびれや冷えがなくなることがない」とあったと思います。
じゃあ、どのくらいで治るの?って言うところが次の疑問点だと思うので、そこの部分をお話してこのブログを終わろうと思います。
どのくらいで治るの?と聞かれて、今、「あなたはこのくらいの期間で治ります!」と断言することは出来ません!
なぜなら、その人の症状やどこまでを目標に治したいのかによって違ってくるからです。
当院では、最低でも週に2〜3回来院して頂き、6ヶ月以上は通院が必要だと考えています。
しびれは簡単に無くなりません!
また、その時は良くなっても、すぐに戻ってしまう方が大半です。だから、身体が戻ってしまう前に施術を行ない、正しい姿勢を身につけることが大切です!
今回は「胸郭出口症候群」についてブログを書かせて頂きました。
知らないことも多かったと思いますし、これだけでは分からないこともあったと思います。
自分がもしそうなのでは?や、治療して治したいと思われた方は一度当院までお越しください!
スタッフ一同皆さまに寄り添って、笑顔になれるように施術をさせていただきます。